2026.07.16 高卒就職コラム 高卒就職 保護者ガイド 第3回/ 保護者が見落としやすい「プラスアルファ」の高卒求人票チェックポイント 保護者が見落としやすい求人票のポイント ~給与や休日だけでは分からない、長く働くためのチェックポイント~ 前回は、求人票を見るときに確認したい5つの基本ポイントをご紹介しました。 今回は、その一歩先のお話です。 高校で進路指導をしていると、 「求人票は見たけれど、この項目は見落としていました。」 という保護者の方が少なくありません。 給与や年間休日だけでは、本当にその会社がお子さんに合っているかは分からないこともあります。 今回は、ぜひ保護者の皆さんにも見ていただきたい「プラスアルファのチェックポイント」をご紹介します。 ① 転勤はある? 求人票には「転勤の可能性」が書かれています。 高校卒業後すぐは地元勤務でも、将来的に転勤がある会社もあります。 全国転勤なのか。エリア限定勤務なのか。 ご家族の生活設計にも関わるため、一度確認しておきましょう。 ② 配属先はどう決まる? 求人票の「職種名」や「仕事内容欄」に 製造 設計 検査 と複数の職種名が書かれている場合があります。 この場合、希望した部署へ必ず配属されるとは限りません。 研修後に適性を見ながら配属先を決める企業もあります。 「設計がしたかったけれど製造部門だった」というケースもあります。 「設計だと日勤のみで、製造だと夜勤もある」という勤務時間の違いにつながるケースもあります。 配属方法は応募前職場見学でも質問してみましょう。 ③ 通勤時間も会社選びの条件 高校生は近い会社を選びがちです。 もちろん毎日通うことを考えると大切です。 一方で、通勤時間を30分以内だけで探してしまうと、選択肢はかなり少なくなります。 50分〜1時間程度まで視野を広げると、魅力的な会社がぐっと増える地域もあります。 無理なく通える範囲を親子で一緒に考えてみましょう。 中には、自宅から15分徒歩圏内で仕事を探す生徒もいます。 自分の可能性をもっと広げてほしいとおもいます。 ④ 資格取得支援はある? 会社によっては、 資格取得を全面的にサポートしてくれます。 例えば、 運転免許 フォークリフト クレーン 玉掛け などです。 受験費用を会社で全額負担してくれたり、合格すると資格手当を一時的もしくは毎月付与してくれたりします。 さらに、 講習受講や試験の日を勤務時間として扱ってくれる会社もあります。 こうした制度は、将来のキャリア形成にもつながります。 ⑤ 家賃補助・住宅手当・寮 月額給与だけで会社を比較するのはもったいないです。 例えば、 月7,000~2万円で住める独身寮や借り上げ社宅がある会社もあります。 住宅手当が充実している会社もあります。 給与だけで比べると、本当の暮らしやすさは見えてきません 例えば、次の2社があったとします。 A社 月給20万円 独身寮あり(1K、バストイレ別、本人負担 月7,000円) B社 月給23万円 住宅手当・寮なし 一見すると、B社の方が月給が3万円高く魅力的に見えるかもしれません。 しかし、大阪市内で一人暮らしをする場合、1Kの家賃相場は約4~7万円前後です。 B社では支払われた給与から毎月約7万円の家賃を支払うことになりますが、A社なら寮費は月7,000円です。 その差は毎月約6万3,000円。年間では約75万円にもなります。 そのため、給与だけを見るとB社の方が高く見えても、実際に自由に使えるお金はA社の方が多くなるケースもあります。 会社を比較するときは、給与額だけでなく、住宅手当や社員寮なども含めた「生活全体」で考えることが大切です。 住宅手当や社員寮の利用期間や条件も合わせて確認しましょう。 ⑥ 卒業生は続いている? 求人票だけでは分からない情報があります。 それが、「卒業生が長く働いているか」です。 これは学校の先生が一番よく知っています。 「この会社は卒業生が頑張っていますよ。」 という先生の一言は、会社選びの大きなヒントになります。 国のお墨付き!3つの認定マークもチェック 求人票の上部には、 厚生労働省が認定するマークが付いていることがあります。 ユースエール 若者の採用・育成に積極的な中小企業に与えられる認定です。 離職率や残業時間、有給取得率など厳しい基準があります。 くるみん 子育て支援に積極的な企業です。 男女ともに働き続けやすい環境づくりに取り組んでいます。 えるぼし 女性活躍推進に優れた企業です。 評価制度や働きやすさなど、多面的な基準を満たしています。 これらはすべて、厚生労働省が認定している制度です。 知名度だけでは分からない「働きやすさ」を判断する一つの目安になります。 大手企業だけが正解ではありません 保護者の方から「やっぱり大手企業が安心ですよね?」 という質問をよくいただきます。 もちろん、大手企業には大手企業の魅力があります。 一方で、中小企業だからこそ、 若いうちから幅広い仕事を経験できたり、 先輩との距離が近く、丁寧に育ててもらえたりするケースも少なくありません。 会社の規模だけではなく、「どんな環境で成長できるか」「うちの子には、どういう環境があうのか」という視点で見ることも大切です。 まとめ 求人票を見るときは、給与や休日だけではなく、 転勤 配属方法 通勤 資格取得支援 住宅制度 卒業生の定着状況 国の認定マーク まで確認すると、より納得のいく会社選びにつながります。 保護者が情報を整理することで、お子さんの視野も広がります。 ぜひ親子で一緒に求人票を読み解いてみてください。 次回予告 求人票を見るときのポイントについて、お話をしてきました。 次回はいよいよ、実際の求人票を見ながら、どこに何が書いてあるかを確認していきましょう。 第4回のテーマは、「高卒求人票を実例で解説!求人票の表と裏のどこを見ればいい?」です。 アッテミーでは、高校での進路指導や企業との連携を通じて学んだことを、保護者の皆さまにも分かりやすくお届けしています。このシリーズが、お子さんと一緒に進路を考えるきっかけになれば嬉しいです。 この記事をシェアする! 高卒就職 保護者ガイド 第2回/求人票はどこを見る?保護者が確認したい5つのポイント アッテミーがベイコムの取材を受けました!