高校生を受け入れると企業にも変化が起きる?|初めてのインターンが工場にもたらしたもの
高校生インターンシップは、誰のためのものでしょうか。
多くの場合、「高校生の学びのため」と考えられています。
もちろんそれは間違いではありません。
ただ、今回ご紹介する製造業の企業様の事例は、その前提に少し付け加えたくなる出来事でした。
何が起きたのか?
2026年夏、この企業様の製造部門では、初めて高校生インターンシップを受け入れました。
参加したのは2名の高校生です。
インターンシップ終了後、受け入れを担当した工場長から、次のような言葉がありました。
「受け入れることで会社としてもピリッとしていい刺激となった」
さらに、こう続きました。
「会社としてマンネリ化していたことも、若い2人がきてくれて、キラキラと目が輝いていて、新しいことを吸収しようとする姿勢が、会社に新しい空気を入れてくれた」
「高校生に学んでもらう場」として始まったインターンシップが、結果として「受け入れる側の会社にとってもプラスだった」と、工場長ご自身の言葉ではっきりと語られ、アッテミーのスタッフも大変励みに感じた出来事でした。
なぜ、こうした変化が起きたのか
製造の現場は、日々の業務が習熟していくほど、一つひとつの作業が「当たり前」になっていきます。それ自体は悪いことではありませんが、工場長の言葉からは、その「当たり前」に対して、疑問を持たずにいたことへの気づきがあったように感じられます。
高校生を受け入れるということは、仕事を知らない相手に、一から説明する場面が生まれるということでもあります。
- 「これは何のための作業ですか?」と聞かれて、あらためて考える
- 目を輝かせて話を聞く高校生を前に、社員自身が仕事の意味を振り返る
- 普段は聞かれない質問に、答えを探しながら向き合う
こうした場面の積み重ねが、「マンネリ化していた」と工場長が感じていた空気を変えるきっかけになったのではないかと考えられます。
この事例から言えること
ここで一つお断りしておきたいことがあります。
この記事で紹介しているのは、1社の、今回受け入れた2名の高校生に関する観察です。
「高校生を受け入れれば、どの企業でも同じような効果が起きる」と一般化できるものではありません。
ただ、私たちがこの夏、複数の企業様のインターンシップに同行するなかで、受け入れる社員側の変化を明確な言葉で語っていただけたのは、この事例が特に印象的でした。
高校生インターンシップを「生徒のための教育プログラム」としてだけでなく、
- 受け入れる企業の皆さんが自分たちの仕事を振り返る機会
- 自社の魅力をあらためて言語化する機会
- 若手社員がロールモデルとして意識される機会
- 社内に新しい視点や刺激が入る機会
として捉え直すことができるかもしれません。
もちろん、これは仮説段階の視点です。
今後、他の企業様の事例でも同じような声が集まってくるかどうか、引き続き観察していきたいと考えています。
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次回記事への予告文
高校生インターンシップは、受け入れる企業側だけでなく、日々の運営を担う学校の先生にとっても負担や効果のあるプログラムです。
次回は、教員アンケートから見えてきた「学校運営の負担」を取り上げます。