新型肺炎感染拡大にともなう高校生新入社員受入れ対応について

新型肺炎の感染拡大によって、各方面様々な影響が出ております。
こと各社の人事部におかれましては、学校休校の影響でお子様のいる従業員の方の在宅勤務や休暇への対応などにくわえ、3月1日から始まった大卒新卒採用活動においては合同求人説明会等の中止など計画の変更に追われ大変お忙しくされていることと存じます。

皆様検討すべき事柄も多い中、高校生新入社員(高卒内定者)の方への対応や検討事項について下記にまとめました。
参考になれば幸いです。細かい不明点等あればいつでもご連絡ください。

新型肺炎感染拡大における高校生新入社員(高卒内定者)の方への対応や検討事項まとめ

<検討すべき内容>
1.3月中に実施予定の健康診断・制服採寸等を実施すべきか
2.4月1日の入社式を実施すべきか
3.入社時期をずらすべきか
4.計画していた入社式や研修スケジュールに変更が生じた場合の高校生内定者への連絡方法はどのようにすべきか

上記への各社の対応事例や学校現場からのアドバイスは以下のとおりです。

<対応事例など>
1.3月中に実施予定の健康診断・制服採寸等を実施すべきか
2.4月1日の入社式を実施すべきか
3.入社時期をずらすべきか

回答:新入社員が数十名(20~30名規模以上)の企業におかれましては、入社式延期の判断を決定し学校およびご本人に通知を既にされている企業もございます。新入社員が数名程の場合は、予定通り3月中の健康診断・制服採寸等を実施されています。ただし、なるべく短時間で少人数での実施やマスク着用、アルコール消毒などには各社最善の注意を払われ対応しての実施となっています。

一方で、新型肺炎の感染拡大によって影響の大きい企業の場合は、4月1日、5月1日、6月1日の中から入社時期を高校生側に選んでもらう対応をとられている企業もございます。入社時期の変更などについては、管轄のハローワークに事前相談の上、必要な対応をおとりになってください。ハローワークへの相談なく変更した場合、後日トラブルとなりかねませんのでご注意ください。

4.計画していた入社式や研修スケジュールに変更が生じた場合の高校生内定者への連絡方法はどのようにすべきか

回答:入社式や健康診断など予定されていたスケジュールに変更が生じた企業は、高校生内定者への連絡が必要となります。
高校生内定者の場合、この連絡方法が大卒や中途と異なり一番デリケートで難しい所です。

ここで確認しておきますが、原則、高校生との連絡は学校を通じてとることになっています。
ただし、卒業式以降は高校生内定者と企業が直接連絡を取ることが可能となります。

今回は、卒業式を終えられた学校が多いと思いますので、

・内定者の自宅に書面を郵送し通知する
・電話で連絡する

などの対応されるとよいかと思います。

3月3日現在、実際に「入社式延期とそれに伴うスケジュールの変更」について、大手アパレル会社が内定者本人宅に書面で案内を送られています。こういった場合、高校生内定者本人だけでなく、入社式延期とその旨を内定者本人宅に郵送したことをお知らせする書面を学校にも送るとより丁寧な対応といえるでしょう。

学校向けのお知らせ文面のサンプル(Word)をアッテミーで作成しましたので、参考に掲載します。リンク先よりダウンロードしてください。適宜、言葉を変更して使用してください。

コロナウィルス感染拡大に伴う入社式延期のお知らせ(サンプル)

【予定に変更がない企業の場合】

卒業式前に学校を通じて案内した入社前の会社行事(健康診断、制服採寸等)や入社式、新入社員研修等の予定に変更がない場合は、学校や内定者への連絡は特段必要ありません。ただし、「コロナウイルスで学校は休校になったけど、このまま予定通り研修(健康診断)があるのだろうか」など不安に感じている内定者は多いと思いますので、予定通り実施する旨を内定者に連絡をしてもよいと思います。
そのときは、コロナウイルスや入社について疑問や心配に感じていることがないか尋ね、高校生の不安な気持ちを払拭してあげるとよいと思います。

取り急ぎ、2020年3月3日現在 学校現場に届いている各社の高校生内定者への連絡状況からみての対応事例などをまとめました。必要に応じて、情報の追記・編集はしてまいります。

高校生内定者への対応にお困りの際は、いつでもご連絡ください。
また、新型肺炎感染拡大を受けて内定取り消しなどにあわれた高校生がいらっしゃいましたら、相談にのりますのでInstagramやTwitter等でいつでも(株)アッテミーもしくは代表の吉田までご連絡ください。力になります!